2018.11.10

恋の一方通行

加速する恋

あーやん。

あーやん

頻繁にあっていると、会わない短い時間にどんどん恋が加速する。

悲しさだって全部美しさに変えて

急激に熱した恋はいつも終わりを迎えるのが早いってことわかっているから、もっとゆっくり小さなブレーキを踏みながら進みたい。

一人の夜は時間がいつもよりスローペースで、頭の中にたくさんの光景が浮かんでくる。

シャワーで体を洗い流すときに「自分の身勝手に膨らんだ感情も綺麗に流せたらいいのに」なんて思う。

あなたのキスが首筋に残っていて、触れるときに感じるあの切なさだって全部…

洗い流してしまいたい。

悲しさも苦しさも切なさもこの美しい涙に変えて落ちていく。

たくさん泣けば、たくさん笑えるのではないかと、そんな薄い期待を抱きながら私は今日も作り笑顔を続けてる。

一夜で加速する

流れに身を任せて足を踏み入れたホテルの一室。

オールナイトで行われた行為に反省することもなく、自己嫌悪にも陥ることなく、ただただ一夜にして私の恋は加速した。

あなたが体に落としてくれたキスも、あなたが抱きしめてくれて、あなたと繋がれたこの体も…

全部全部私の恋を加速させるだけだった。

思い出しては、突然泣きたくなった。

突然消えたくなった。

身勝手に膨らませていた恋に夢中で気づかなかった。

あなたと私、こんなに温度が違うなんて…

あなたにとってはただの遊び相手でも私にとっては本気の恋。

あなたが自分の寂しさを紛らわせるために抱いた私の体は大きく熱を帯びてあなたへの気持ちを加速させて行くばかり。

どんどん進む恋はどんどん終わりへ向かっていた。

朝の歌舞伎町。

夜の騒々しさを忘れるほど廃れていて、嫌になるほど明るく眩しい太陽が私の汚い体を照らしてくる。

歩くスピードも違う。夜は私のことを見ていたのに、朝になれば駅に向かうまで携帯と前しか見てなくて、私の顔なんて一ミリも見てくれない。

これが温度差。

昨日と同じワンピースで駅に向かっていることになぜか恥ずかしさを覚えて、真っ黒なワンピースは私の心を写しているようだった。

試着室

急にあなたに会うことになった日はランジェリーを買いに行き、「どれにしよう。」「どれが好きだろう。」なんて悩んだりした。

可愛い花柄より、大胆なレースが好きかな?なんて思いながら試着室で下着を合わせたときにふと思う。

「どんな顔するかな?愛してくれるかな?」

そんな悩みすら今はバカみたい。

勝手に盛り上がった恋は、マッチの炎くらい寿命が短いことを知る。

線香花火のように音も立てず静かに落ちて行く。

それでもいいよ。

恋したことは私にとって大事な宝物だから。

あーやん。
あーやん
株式会社DariaMe代表|21歳 元精神疾患 バイセクシャル 『生きるという当たり前に真剣に向き合います』

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