片思いリロード

片思いリロード

片思いだらけ

好きな人には愛されない。

好きな人に愛されたかっただけ。

両思いになってみたかっただけ。

中学1年生のとき、初めてちゃんと恋をしたの。

胸がドキドキして、顔が熱くなって、心臓がぎゅっと締め付けられて、緊張で体が震えたりもした。

初恋は片思いで終わったけど、たくさんの感情を知った。

たくさんのことを知ったの。

嘘をつかれてたけど、それでも好きだった。

恋って簡単には諦められないんだってことを知った。

それを知れただけでも私にとってはとても嬉しかった。

初めてのメール

当時はまだガラケーだった。

メールアドレスを手紙に書いて、同じクラスの友達に渡してもらった。

好きな人はサッカー部の先輩だった。

1つ上のその人は背も高くて、彫りが深くて、見た目がどストライクだった。

手紙がちゃんと届いたみたいで、初めてメールが来た。

その時の喜びとか、その時のドキドキとか、今までに味わったことのない感情だった。

伸びた髪の毛も結んでいるから、赤くなった顔を隠すことができなくて…

隣の校舎にいる先輩と廊下越しに手を振りあったり。

部活の時間に手を振ってくれたり。

そんなことがとてつもなく嬉しくて、私の愛しい宝物だった。

たった一瞬の出来事だったけれど、学校に行く理由みたいなものを見つけ出せた気がした。

メールを待っている間は何も手につかなくて、頭の中が先輩でいっぱいになった。

どうしてこんなに惹かれているんだろうって思ってもわからなくて、これが恋なんだって思った。

家も近かったから、帰り道が一緒で。

一緒に帰るなんてことはなかったけど、タイミングが合えば前を歩いてる先輩を眺めながら帰れた。

先輩が部員のみんなとふざけながら帰っている姿がとても愛しかった。

ちょっとでも触れたくて…

小さなお願いをするなら、触れてみたかった。

バレンタインにチョコレートを渡した時、ほんの少しだけ触れた手は少し暖かくて。

この手に抱きしめられている彼女は幸せなんだろうなって思った。

そう、ずっと嘘つかれてた。

「彼女はいない」と聞いていたのに彼女いたの。

周りの人たちに、「あの子には彼女いるって言わないで」ってお願いしてたと聞いた。

悲しかったよ、苦しかったよ、辛かったよ。

結局ずっと空回りしてた。

何したって振り向いてくれなくて当たり前だった。

好きだって気持ちをうまく伝えられなくて、気づいてるだろうなと思う日々は私にとって今でも宝物。

でも欲を言うなら振り向いて欲しかった。

もちろん付き合いたいとも思った。

でもそんなの、あの頃の私にとっては高望みでしかなくて。

ちょっとでもいいから触れたいと思った。

抱きしめられてみたいと思った。

でも全部全部、片思いをリロードし続けてるだけだった。

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