2018.09.29
尊敬できる人が好き。
これは本当に本当のこと。
だって、一緒に居たら自分も成長できるような気がするし、
何よりカッコいい。
しかも彼は、いわゆるイケメンに分類されるタイプ。
スーツを着てもジャージを着てもキマってて、
私服のセンスだって良い。
勉強が出来て、学校で習うこと以外にも知識が多い。
運動神経も良い。それに、器用だ。
優しくないところが玉にキズだって言う人もいるけど、
多才な彼に対して「凡人に合わせて」なんて頼むこと自体が的外れでしょ。
頭からつま先まで平凡な私には、彼はキラキラ輝いて見える。
シャイニング。
二人で歩いてるだけで、ワンランク上の女になれた気がする。
同性の友達からの視線が痛気持ち良い。
そこらじゅうに自慢して回りたい気分。
ハッピーで仕方がない…はず、なんだけど。
気づいたら、落ち込んじゃってる自分がいる。
彼は、さながらスーパーマンみたいになんでも出来るのに、
それに比べて私は…。
経験もない、才能もない、センスもない。
こんなんじゃ絶対彼と釣り合わない。
それどころかイライラさせてしまうかも。ポンコツ過ぎて。
駅のトイレの大きな鏡や、ガラス張りの建物に自分の姿が映るたびに、
惚れ惚れするような、彼のスラッとした手足を思い出す。
彼の隣には、モデルさんみたいな美女がよく似合いそうだ。
鏡の中の自分を見て、溜め息が出る。
どんなに痩せてもスキニーの似合わない骨格。
化粧ではどうにもならない、低すぎる鼻。
彼のそばにいることさえ申し訳なくなってくる。
自分と比べてしまう癖が抜けないうちは、この辛さは避けられない。
私、実はちゃんとわかってる。
自分次第で、知識や経験は得られることを。
見た目だって、少しなら今より良くできることを。
その努力を惜しまないことが、自分自身の魅力に繋がるんだってことも。
彼の隣が似合うように、じゃなくて、
自分のことをもう少し大切にできるようになるために、
一歩を踏み出せますように。
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あやみん
彼のそばにいることさえ申し訳なくなってくる。