2018.09.17

もっと愛されたい。そんな思いが、私を迷子にする。

あやみん

あやみん

どこまでも貴方のタイプになりたくて、自分を見失ってしまう。

終わりが来るのが、怖いだけなの

「好きです。付き合ってください」

「よろしくお願いします」

貴方と、名前の付いた関係になった。

それはもう嬉しくて嬉しくて。

貴方に振り向いて欲しくて悩んでばかりいた日々からは一転、夢も希望もいっぱい。

手放しで喜んでいるつもりでも、

本当は、心の奥底の不安は消えてない。

始まりがあるものには、終わりがあることをわかっているから。

終わりが来るのを、怖れているから。

どうすればもっと愛してくれる?

もっと愛される女の子にならなきゃ。

いつか貴方に飽きられたりしたら嫌だ。

そんな焦りがずっと消えなくて、必ず聞いてしまう。

「どんな子がタイプなの?」

素直に答えてくれる人もいれば、ハッキリ答えてくれない人もいる。

答えてくれなくても諦めない。

「好きな芸能人は誰?」

「私、どんな服が似合うかなぁ?」

貴方のSNSアカウントも漁る。

うわ、こんな国民的美少女の写真をいいねして。敵うわけないや。

貴方のタイプが掴めたら、早速行動開始。

美容室で髪型をオーダーする時に見せる写真が、貴方の好きなタレントになる。

YouTubeの再生履歴には、モノマネメイクの動画が並ぶ。

貴方の隣が似合うことが服選びの基準になる。

話が合うと思われたくて貴方の好きな曲ばかりを聞く。

自分が一人で食べるランチすら貴方の好みで選んだりもする。

“貴方の理想の女の子(ワタシ調べ)”像が出来上がる頃には、

すっかりその色に染まってしまっている。

あれ?私、何が好きだったっけ?

気付くと、自分の趣味を忘れている。

私、これまで、どうやって暮らしてきたんだろう。

迷子の私と、その隣で退屈そうな顔の貴方。

何かを間違えた。気づいた時はもう遅かった。

貴方が好きになってくれたのは、

のびのび過ごしていた頃の自分ではなかったか。

個性の無い女が面白いわけ無いじゃない。

自分の好きな服を我慢して、自分の好きな曲を聴くのを後回しにして、

私の方が先に退屈そうな顔になっていたんだ。

あぁ、全然楽しくないや。

そう思ってしまってから、終わりが来るのは早い。

あれだけ怖れていたはずなのに。

だからこそ合わせてしまったのに。

貴方の理想なんて知りたくない

「さようなら」を告げて、別々の道を歩き始める。

また私は新しい恋をするだろう。

そして、きっとまた、同じ過ちを繰り返す。

こっちを向いて、もっと可愛がってよ。

そんな気持ちで、また新しい貴方の理想像を探り始める。

タイプなんか、言わないで欲しい。

知ったら、合わせてしまう。

どこまでも貴方のタイプになりたくて、自分を見失ってしまうから。

あやみん
あやみん
過保護/過干渉/温室育ちの女子大生奮闘記。夢見がちなパンセクシャル。

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