2018.09.11
第一印象からタイプだったけど、話してみたらそのギャップに秒で惚れた。
クールに見えて、ふにゃっと優しい声と笑顔で喋る貴方が大好きになった。
それから、貴方のSNSを毎日チェックするのが日課になった。
どこにいてもいつも貴方を探していた。どんなに遠くても視界入れば見つけられた。
貴方が一番仲良くしている子を観察して、服とか真似してみたりした。
貴方のことがもっと知りたい。貴方にもっと近づきたい。
どうしたらもっと近づけるんだろう?
散々考えた結果、「同じクラスになればいいんだ!」って思った。
これしか思い浮かばなかった。
私達が通っていたのは英語のテストの点数でクラス分けがされる学校で、
貴方は、私より上のクラスにいた。
その日から私は毎日机に向かって勉強した。
通学時間も、お家でゴロゴロしている時も、リスニングのCDを聞いた。
友達には「真面目だ」、「努力家だ」って褒めてもらったけど、
「実はそういうのじゃないんだ、ごめん」ってバツの悪い気持ちになったりした。
次の年、私は貴方と同じクラスになることができた。
自分でも笑っちゃうぐらいしたたかに、イツメンのポジションを確保していた。
その頃はもう、貴方の恋愛対象に自分が入る余地はないことはわかっちゃってた。
好きな気持ちを隠して、恋愛相談に乗ることもあった。
それでも私は幸せだった。大好きな貴方の近くに居られるだけで。
時々、
「片思いなんて時間の無駄」
「付き合えなかったら意味がない」
みたいな話を聞くことがある。
だけど、片思いのままでも私は十分幸せだった。
しかも、あの時の恋のおかげで、英語が得意だって言えるようになった。
無駄な恋なんて一つもない。叶わない恋だって、自分を成長させてくれた。
片思い、上等。
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あやみん
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