【喫煙女子】寂しさと色気を煙とともに…

【喫煙女子】寂しさと色気を煙とともに…

喫煙女子

まだ夏の暑さが残る今日。

カーテンから差し込む暑苦しい光で目を覚まして、今日もボサボサの髪の毛にすっぴんのままベランダに出た。

彼のサンダルは少し大きくていつも履いてすぐは違和感がある。

電車の音と下を歩く人たちを見つめながらマルボロを手に取った。

いつもの動作、私のルーティン。

携帯を開いてSNSの通知を全部チェックする。

「今日も頑張るか…」って心の中で思いながらタバコの火を消した。

そう、ここから私の1日は始まる。

喫煙女子

渋谷駅前のマンション、ロビーを抜けて暑い日差しを浴びながら徒歩8分のオフィスに向かう。

「たった8分歩くだけで汗をかくからまだ夏だな」なんて思うこともなく、滴りそうになる汗をぬぐった。

オフィス下の裏路地でまたタバコに火をつけた。

仕事を始める前の一服。

自分に気合いを入れるため。

またSNSを開いた。

“喫煙女子”Twitterのタイムラインに流れてきたアカウント。

「煙越しの彼女たち。」紹介文を小さく呟いた。

たくさんの女の子がタバコを吸っている姿ばかり載せている。

なんとなく面白い。

別にすごく衝撃を受けるとか、「何これ!」ってなるわけじゃない。

でもなんだろう、癖になる。

気づけば開いてる。

タイムラインに流れてきたその写真はダークなんだけどライトで、闇を感じるんだけど明るくて。

どことなく寂しげで、色気がある。

絶妙なバランスが心地良い。

日常の一部を切り取っただけなのに、彼女たちの生活が見える。

マーチンの踵でタバコの火を消すとともに携帯を閉じた。

なんか心に残ってる。

喫煙女子。

また見たくなる、喫煙女子。

それから毎日タイムラインに流れてくる喫煙女子の写真にどんどんハマっていった。

魅力的。

私たちの日常にそっと寄り添うようなそんなアカウント。

喫煙女子。

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