2018.08.31

人間より生々しい『渋谷』という街

Ayano

Ayano

渋谷は私たちに生きることを体現しながら教えてくれる。

生きているみたいな街

呼吸しているみたい。

スクランブル交差点という心臓を人々が駆け抜けて、5つの脈をそれぞれがバラバラに歩いて行く。

いつかこの街に飲み込まれてしまうのではないかと思うほど魅力的。

昼間は仕事や遊びに来た人たちで溢れ、

夜になれば酔っ払った大人たちが肩ぶつけてくる。

朝方になれば吸い殻、空き缶、ゴミだらけ。

すごく臭いし、人が何人も倒れてる。

「あぁ、生きてるな。」って感じる。

ずっと嫌いだったこの街が、今の私は大好きです。

人間より生々しい「渋谷」という街

初めて渋谷に来たのは109の福袋を買いに来た時。

でも気づいたら渋谷は通学路だし、職場になっていた。

怖いと思っていた大人たちは今や、なんとも思わなくなった。

都会だなって思う。

渋谷の駅からすぐの家。

見下ろすと目の前が駅で朝からたくさんの人たちを見る。

みんな必死に生きている。

みんな今日も全力だ。

それがこんなに美しく見えるのかと。

渋谷は教えてくれる。

人間の生々しさと闇。

人間の生きる強さと弱さ。

騒音ばかり、ノイズが多すぎる。

澄んだ声なんて聞こえないし、全部うるさい。

でも、そんな街だから自分を見失わなくて済む。

そこに生息する私たち

私たちは渋谷で働き、渋谷に飲みにくる。

買い物も渋谷で済むし、なんでも渋谷でこなす。

渋谷以外の街に行く必要がないくらいなんでも揃う。

代わりに思うんだ。

結局なにもないなって。

物が溢れているのに、本当に欲しいものはどこにも転がってないなって。

たくさんのチャンスが降ってくるのも渋谷。

たくさん失って行くのも渋谷。

私たちはいつ大人になるんだろう。

人間が生きることを体現している「渋谷」という街で、

いつになったら「求めている何か」を手に入れられるのだろう。

呼吸しているような心臓を持つ「渋谷」という街で、

いつになったら苦しくない「呼吸をする」ようになれるのだろう。

たくさんの色が混ざって真っ黒になった「渋谷」という街で、

いつになったら私たちは「色を持てる」のだろう。

Ayano
Ayano
株式会社DariaMe代表|21歳 元精神疾患 バイセクシャル 『生きるという当たり前に真剣に向き合います』

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