2018.08.15
DV彼氏がいた。
彼らって本気で殴ったり叩いたり蹴ったりする。
ワインのボトルで殴られそうになったこともあった。
私がちょっとでも気に障るような発言をしたら殴られる。
だからずっと顔色伺ってた。
セックスだってほぼレイプだった。
ずっと怖かった。
ビクビクしながら生きてた。
でもその時の私には彼しかいなくて、彼が全てだった。
ずっと怖かった。
殴られてる時、蹴られてる時、ずっと「大丈夫。この人は私のこと愛してくれてる。」って言い聞かせてた。
狂気のような彼は私には魅力的だった。
タトゥーだらけの体に真っ青な髪色。
中学3年生の私には彼はとても魅力的だった。
危ない香りに憧れる年齢だった。
本当に怖かった。
肩や腕、太ももはあざだらけ。
冬だったから他の人に見られることがなかったから隠しておけた。
学校に行ったらいじめられっ子。
学校を出たら夜遊び娘。
そんな私にとって刺激的な彼だった。
でもずっとずっと怖かった。
手と足を上げられた次の日には彼は優しくなってた。
涙流しながら震える私の体に薬塗ってくれて、固まった血を撫でながら絆創膏貼ってくれた。
依存してる私はそこで勘違いしてた。
「私はやっぱり愛されてるんだ」って。
今考えればバカだよ。
そんな人と早く別れろって自分に言えるよ。
でもその時は周りに友人も少なくて、そんな彼と付き合ってるってことを誰にも話せなかった。
依存と盲目は人を狂わせる。
私は狂った。
これが当たり前だと思ってしまった。
DV彼氏は一度もどこかに連れてってくれたことなんてなかった。
むしろ、休日は自分の家から私を出さないようにしてた。
「お前は外を歩くな。他の男に話しかけられたら殺してしまいそうだから。」
って瞳孔を開きながら見下ろされて言われた恐怖は今でも忘れられない。
「この人は本気なのかも…」って思わせ、15歳の私を恐怖に導くには十分すぎる言葉だった。
そのあとに付き合った彼はとても優しくて。
本当にちゃんとした彼だった。
DV彼氏とは違って手に職つけてたし、タトゥーも入ってなかった。
毎日ちゃんと仕事を頑張ってて、仕事終わりにいつも優しいメールを送ってくれてた。
休日は少しでもって時間を空けてくれて、たくさんの場所に連れ出してくれた。
その彼が少し手を上に上げるだけで過剰に反応してビクビクしてしまって、
優しい声で「どうした?」っていつも聞かれてた。
たまにその優しい言葉に涙が止まらなくなったこともあった。
その時は何も気づけない。
ずっと怖かった。
優しさの裏には何かがあるのではないかって思い始めるようになってた私にとって、彼の優しさは恐怖だった。
その人の裏には何もなかったのに、ずっと怖かった。
DV彼氏は、私の人生を狂わせた。
それでも私は、強く生きていきたい。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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