2018.08.01
大好きなあなたの家に泊まりに来た。初めてのお泊まりだから何を持って来ればいいんだろうってすごく悩んだの。
メイク道具と下着、次の日の洋服だけでよかったのかな?
緊張しながら「お邪魔します」って言う声はいつもより、か細かった。
あなたの靴と私の靴を隣同士に綺麗に揃えると一緒に並んで歩けてるみたいで嬉しくなった。
思っていたより綺麗な部屋を眺めて、「綺麗好きなんだね」って笑うと、「一生懸命片付けたんだよ」って言ってくれて、また嬉しくなった。
どこに座ればいいのかわからなくてソファーの下に腰を掛けると、ソファーに腰掛けたあなたが「ここおいで」って自分の横を2回叩いた。
あなたの横に座ったものの、2人の間には10cmくらいの距離があって、そんな距離感をとても愛しく感じた。
お風呂に入ると私が大好きなあなたのシャンプーがあって、自分の髪の毛を洗いながら匂いに包まれて幸せな気分になった。
お風呂上がりにあなたが部屋着を用意しておいてくれて、あなたのTシャツを着た。
髪の毛を拭きながら出ると、ソファーに座ったあなたが「ドライヤーしよ」って笑ってくれた。世話好きなあなたも好き。
あなたの前に腰を下ろしてドライヤーしてくれた。私の髪の毛を乾かすことができるのはあなただけ。
ドライヤーの音で会話がうまくできなくて「ん?なに?」って私の隣に顔を寄せて耳澄ませてくれる。
ドキッとした。いつも照れた顔を髪の毛で隠すのに、今は濡れてて隠せない。
ドライヤーで吹く髪の毛からは大好きなあなたのシャンプーの香りがしてきて、また照れた。
時間が過ぎ、朝になった。あなたと一緒に家を出た。
あなたと駅でバイバイした後も髪の毛はあなたと同じ匂いがする。
そんなことがたまらなく嬉しくて、あなたがずっと隣にいるようで。あなただけは絶対に手放したくないって思ったの。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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Ayano
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